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 エリオット波動理論とは、相場における価格の動きを波に見立てて、その波動を用いトレンド分析を行う手法を言います。



 ここで言う「波動」とは、チャート上で相場の方向性を示すトレンドが一定のサイクルパターンで繰り返される事を表します。エリオット波動理論では、「パターン・比率・時間」という3点から分析を行っていきます。



 具体的には、5つの上昇波から来る上昇相場と3つの下降波から来る8つの波で、1つのサイクルが形成され、それを繰り返すという考えがその根底にあります。


 エリオット波動理論のサイクル前半では5つの波に番号がついています。第1波、第3波、第5波は、上昇の推進役となる上昇波で、第2波、第4波は上昇トレンドにおいて調整役として、下降方向に動いています。また、第5波の上昇が終了した後、3つの下降波が始まり、第a波(下落)、第b波(調整としての戻し)、第c波(下落)と呼ばれています。



 第1波とは前のサイクルにおいて、かなり下落した水準からの反発波となります。5波の中で最も短い事が多いのですが、力強い波動を形成する場合もあります。第1波動のポイントは、その値幅であり、これがすべての基本となります。



 第2波は、第1波からの戻しを示しますが、第1波のボトムより上にとどまれるかどうかがポイントで、仮に、第1波を割り込むとエリオット波動は成立しない事となります。反対に割り込まない場合、ダブルボトムなどの伝統的チャートパターンを作り出される場合が多いです。



 第3波は、上昇相場の中で、最も長く強い相場の動きとなります。第1波の頂上をさらに抜け、ブレイクアウトなどを示すのも、第3波の特徴となります。したがって、第3波が前の2波よりも短い場合は、やはりエリオット波動は成立せずとみなすほうが良いでしょう。



 第4波は、第2波と同じく、調整としての下落の動きを示しますが、第4波のボトムは必ず第1のトップより必ず上の位置となる事が、エリオット理論の原則となります。



 第5波は、第3波ほどの長さや力強さには欠けるものの、再び上昇を始めますが、ここで上昇相場における天井を示すケースが多くなります。



 エリオット波動理論は、ニューヨークダウの考案者でもあるチャールズ・ダウが考案し、ラルフ・エリオットが精密化したもので、分析上、決して万能ではないもののしばしばエリオット波動理論による理論値と現実の相場の動きがピタリと重なるため驚くほど動きが一致する場合があり、研究する価値も高い理論と言えるでしょう。



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